山の魅力 コロナで注目   /   山と渓谷社・萩原氏講演

 下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」は28日、3月ウェブ特別例会として山と渓谷社取締役の萩原浩司(はぎわらひろし)氏(62)の講演を下野新聞社ホームページ「SOON」で配信した。萩原氏は「栃木の山の魅力とコロナ禍の先にある山の楽しみ」と題してアウトドア人気への期待感を示した。
 長引く新型コロナウイルス禍で登山者の減少や山小屋の経営難といった厳しい状況が続いている。
 そうした中で萩原氏は、3密の回避やSDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりから、アウトドアに興味を持つ人が増えていると解説。会員制交流サイト(SNS)普及でキャンプの楽しさを発信する人が増えたことも人気を後押ししているとした。その上で「山では衣食住の全てからものを考え、生きている実感を持てる。コロナ禍の先にキャンプブームがある」と話した。
 自らの体験も踏まえ、日光連山の主峰・男体山や火山活動を間近で感じられる那須岳などを取り上げ、「栃木には多くの魅力的な山がある。地元を見直し生きる活力として登山を楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 萩原氏は高根沢町出身。幼少期から日光や那須の山々に親しみ、高校・大学時代は山岳部に所属。卒業後は同社に入社し、山岳雑誌や書籍の編集長を歴任した。現在は日本山岳会常務理事も務める。