「近代日本社会の創造者 渋沢栄一の思想と行動 ― 栃木に残る足跡に触れながら ―」 公益財団法人渋沢栄一記念財団 渋沢史料館 館長 井上 潤氏

下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」は19日、2月ウェブ特別例会として、公益財団法人渋沢栄一(しぶさわえいいち)記念財団業務執行理事で、渋沢史料館の井上潤(いのうえじゅん)館長の講演を下野新聞社ホームページ「SOON」で配信した。井上氏は、生涯で約500社の事業に携わった渋沢の功績や、本県との関わりを紹介した。
渋沢が手掛けた事業は製造業や陸運、保険、通信など多岐にわたる。福祉や教育などの分野でも約600の事業に関わった。
渋沢は現在の真岡市に養蚕や製茶を営む「株式会社柳林農社(りゅうりんのうしゃ)」を設立したほか、日光への鉄道敷設などを支援した。また、1915(大正4)年の日光東照宮の300年大祭では奉斎会会長として記念事業を遂行した。「中央集権が進む中、渋沢は地方の振興を重視していた。求められればその都度面倒を見ていた」と解説した。
渋沢は今年のNHK大河ドラマで生涯が描かれ、新一万円札の顔となることが決まっている。井上氏は「渋沢は自身の利益ではなく、世の中に役立つかを最優先に考えていた。注目が高まっているこの機会に、単なる実業家ではないことを知ってほしい」と訴えた。井上氏は大阪府出身。明治大卒業後、渋沢史料館学芸員となった。学芸部長や副館長を経て2004年から館長を務める。

 

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