「COVID-19 これまで、そしてこれから」 新型コロナウイルス感染症対策分科会会長 尾身茂氏

 自治医大名誉教授で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂(おみしげる)氏(71)は14日までに、下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」の1月ウェブ特別例会の収録で基調講演を行った。国の緊急事態宣言が再発令された本県の県民に対し、感染の沈静化に向けた行動を呼び掛けた。

 「COVID-19これまで、そしてこれから」をテーマに、新型コロナの現状について語った。首都圏を中心に今冬、感染者が増加した経緯について「首都圏から周りの県に染み出していることが明らか。栃木県も恐らく東京の影響を受けている」と説明。全国的な広がりを抑えるには「各都道府県も頑張る必要があるが、首都圏を抑えないと難しい」との考えを示した。

 県を越えた移動が確認されている感染者を対象にした調査では、20~40代の若年層の症例が多い。この世代は移動後に二次感染を起こすケースも多いという。また飲酒を伴う会食をクラスター発生の主要な要因の一つに挙げ、「お店が悪いのではなく、食事ではマスクを外すので感染拡大の中心になっている」と述べた。

 その結果、時間差で家庭や高齢施設、医療機関などでの感染につながっているという。「若い人は感染してもほとんどが無症状か軽く、感染に気付かない。だから本人の責任ではない」と強調した上で、「今のまま感染が続くと普通の医療が診られなくなる。特に若い人は大人数で会食や狭い所でマスクなしで話すといった行動に気を付けてほしい」と要請した。

 また外出自粛やテレワークの推進なども求め、「みんなで気を付ければ栃木の感染も下火にすることができる」と力を込めた。

 

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