地方への機能分散紹介 パソナグループ 渡辺副社長が講演

 下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」は4日、9月ウェブ特別例会として、パソナグループの渡辺尚(わたなべたかし)副社長執行役員(56)の講演を下野新聞社ホームページ「SOON」で配信した。渡辺氏は「淡路島への本社機能移転とこれからの挑戦」と題して、取り組みを説明した。都会と地方の2拠点生活・ワークを広め、「大都会に集中する機能をいろいろな所に分散するきっかけになっていきたい」と述べた。

 同グループは昨年9月、レストランや宿泊施設、テーマパークなど多くの事業を展開している兵庫県・淡路島に、都内の本社機能の一部を移転すると発表した。渡辺氏は、事業継続の観点や地方で働く選択肢の提供、地方での新産業創造といった狙いを解説した。

 兼業など「所属の自由度」や、リモートワークなどの「場所・時間の自由度」がそれぞれ高い「ハイブリッドキャリア」と呼ぶ働き方の概念を提案し、「体現できる会社になっていきたい」と話した。

 淡路島の来島者増に向け、オフィスや住居など自社施設を提供する考えも示した。「淡路島をワーケーションやサテライトオフィスの聖地にしたい」と語った。

 渡辺氏は北海道出身。1989年にテンポラリーセンター(現パソナ)入社。パソナキャリア(同)社長や同グループ取締役を経て、2018年から現職を務める。

 

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