
下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」は1日、8月ウェブ特別例会として、サントリーホールディングスの福本(ふくもと)ともみ執行役員(62)の講演を下野新聞社ホームページ「SOON」で配信した。福本氏は持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえた企業経営の在り方について語った。
サントリーの経営理念では自然と人間社会双方の豊かさの実現を目指しており、「人と自然と響きあう」を使命に掲げていると福本氏は説明した。実践中の取り組みも紹介し、「一番重要な経営資源」と位置付ける水の環境保全のため、森林保護活動や独自の環境教育プログラム「水育」を進めているという。
2030年までに化石由来の原料を使ったペットボトルをゼロにする目標も据える。温室効果ガス排出削減に向けては、生産拠点での省エネ化や再生可能エネルギーの使用を推進する。
福本氏は「社会貢献で長期的に成長することがサントリーにとってのミッション」と強調した。SDGsへの取り組みを進めるため「コストと考えられがちだが、企業の力がないと目標は達成できない。(企業は)自分たちの経営理念を見つめ直すことが大切」と呼び掛けた。
福本氏は神奈川県出身。広報部課長やサントリーホール総支配人などを経て2015年から現職。サステナビリティ経営推進本部長を兼務する。
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