社労士の使命語る / 全国連合会 大野会長が講演

 「しもつけ21フォーラム」は28日、2月ウェブ特別例会として、全国社会保険労務士会連合会会長の大野実(おおのみのる)氏(69)の講演を下野新聞社ホームページ「SOON」で配信した。大野氏は「経営と労務管理の方向性を考える」と題して、持続可能な価値向上の方策や社会保険労務士の使命について講演した。
 生産年齢人口比率が低下してマイナスに作用する「人口オーナス」やデジタル社会の到来に加え、新型コロナウイルスなどで生活様式や働き方が変化する中、企業は持続可能な価値向上を検討している。大野氏は「経営理念や企業の存在意義まで立ち戻り、さらにはESG(環境・社会・企業統治)やSDGs(国連の持続可能な開発目標)、ビジネスと人権なども踏まえた議論が高まっている」と指摘した。
 その上で経営と労務管理については5~10年後を見据えた「コンプライアンス経営」と「人材のポートフォリオ」の視点から取り組む重要性を訴えた。
 また社会保険労務士の理念を「人を大切にする会社への支援であり、人を大切にする社会の実現を図っていこうというのが使命」と強調した。
 大野氏は東京都出身。77年社会保険労務士大野事務所を開業した。東京都社会保険労務士会会長や全国社会保険労務士会副会長を歴任し、19年6月から現職。