栃木労働局は29日、今春卒業する県内高校生の昨年12月末時点の就職内定状況を発表した。内定率は91・4%で前年同月を1・4ポイント下回った。新型コロナウイルスの感染拡大で、国が企業の採用選考の時期を1カ月遅らせたが、前年同月並みを維持した。

 求人倍率は前年同期を0・26ポイント下回る1・98倍で4年ぶりに2倍を下回った。求人数は23・4%減の6537人。2009年以来11年ぶりに減少へ転じ、全産業で前年を下回った。求職者も13・3%減の3308人となった。

 藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「選考開始が1カ月遅れてスタートしたが、前年同期で見てもほぼ昨年並みのレベルまで内定が進んできている」と説明した。

 例年、高校生の就職活動について、国は企業による採用選考の開始を9月16日に定めている。本年度は、新型コロナの影響による休校などで生徒の準備期間が短いとして、10月16日からとなっていた。

 同労働局は、大学・短大新卒者の昨年12月末時点の内定率も発表した。

 大学は4・3ポイント減の77・7%だった。オンライン授業を行っているため学生の就職内定状況の把握が進まないことや、新型コロナの影響で採用基準が厳しくなっていることが影響した。前年比で1・1ポイント減だった同10月末時点と比較すると減少幅は拡大した。

 短大は6・7ポイント減の74・3%だった。同10月末時点で12・0ポイント減と大きく落ち込んでいたが、その後、順調に選考が進み、内定が増えた。