栃木労働局が2日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0・02ポイント下回る0・95倍だった。6カ月連続の低下で、7月に続いて1倍を下回った。季節調整ベースで有効求職者数の増加が有効求人数の増加を上回った。ほぼ全産業で新規求人が前年同月に比べ減少したが、建設業が8カ月ぶりに増加へ転じた。(15面に関連記事)

 全国の有効求人倍率は前月を0・04ポイント下回る1・04倍。本県順位は前月と変わらず36位だった。

 雇用情勢判断は前月に続き「新型コロナウイルス感染症の影響を受けて弱い動きが続いている」とした。

 雇用の先行指標となる新規求人数(原数値)は1万344人で前年同月より22・9%減り、8カ月連続で前年比を下回ったが減少幅は7月から4・7ポイント縮小した。

 新規求人を産業別に見ると、公共工事の受注増加などで業務量が増加した建設業が15・4%増で8カ月ぶりに前年同月を上回った以外は全業種で減少が続く。ただ、7月に41・5%減だった製造業が34・3%減となるなど、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、医療・福祉で減少幅が縮小した。

 新規求職者数(同)は3・9%減の6217人。有効求職者数は12・4%増の3万3446人だった。

 藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「下げ止まったとまでは言えないが、雇用情勢は何とか持ちこたえている。求職者の今後の動向などを引き続き注視したい」と述べた。