全国大会で魅力発信へ

和やかに談笑しながらU字工事のインタビューに答える福田知事(左)=知事応接室
和やかに談笑しながらU字工事のインタビューに答える福田知事(左)=知事応接室

特命記者・U字工事が、鈴木憲和農林水産大臣と福田富一知事を取材。新計画の柱や地産地消、食を通じた健康づくりと第21回食育推進全国大会inとちぎへの抱負を聞きました。

福田

今日は食育について取材をします。今年3月、栃木県は「第5期栃木県食育推進計画とちぎ食育元気プラン」を公表しました。これはどのような計画ですか。

福田知事

県、県民、市町、そして地域全体が連携を図り、食育に関する施策を総合的に推進していくための指針です。目標は次の三つです。「食と農への理解を通じて豊かな心と人間性を育むこと」、「食を通して県民一人ひとりの健康を目指すこと」、そして「食の安全と信頼性の確保や県民と協働した食育活動を推進すること」です。

 

 まずは栃木県の食の環境について説明しましょう。那須烏山市の国見地区では、ミカンが採れるんですよ。

福田

それは知りませんでした。

福田知事

国見がミカンの北限、諸説ありますがリンゴの平地での南限は矢板市付近といわれています。

 

 最近は気候変動で北限や南限がずれてきていますが、栃木県はイチゴやコメに代表されるように何でも収穫できる、食が非常に豊富な県だと言えます。

益子

そうなんですね。食が豊かな栃木らしい食育を、どのように進めていきますか。

福田知事

本県は農業産出額全国第9位の農業県でもあるので、「栃木らしい食育」を進めるためには、まずは食を支える農業の大切さを多くの皆さんに伝えていくことが重要だと思います。

 

 そのためには、食と農業のつながりをより身近に感じてもらい、心身ともに健康で健全な食生活を実践することが必要です。県内には農業体験や農泊ができるスポットが各所にあります。農泊で体験したりおいしいものを食べたりすることが、地域の活性化にもつながるでしょう。

にこやかに、真剣にインタビューする福田さん、益子さん
にこやかに、真剣にインタビューする福田さん、益子さん
益子

食べ物は健康にも深く関わってきますね。

福田知事

県民の健康寿命は男女ともに延びてはいますが、脳卒中や心疾患の死亡率が、まだ高い傾向にあります。これが課題です。健康を保つために、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事、さらには減塩など、誰もが無理なく選べる持続可能な食の環境づくりに取り組む必要があります。

福田

栃木県民は、塩気の強いものが好きな方が多いですよね。

福田知事

しょっぱいものはおいしく感じるのですが、減塩は大切です。

福田

野菜もたくさん採れますから、積極的に食べていいただきたいですね。

福田知事

野菜を食べる、これが重要です。健康づくりの課題の一つは野菜の摂取量で、1日350gが目標ですが、達成できている県民は3割程度です。男女ともに、あと100g程度は毎日摂取する努力が必要です。特に20歳から39歳の若年層で摂取量が少ないというデータがあります。

福田

プラス「あと一皿の野菜料理」ということですね。具体的にはどういった料理があるのでしょうか。

福田知事

わが家の食卓には、一年中トマトがあります。栃木県のトマトは品種も多く、産出額は全国5位です。トマトは重量があるので、すぐに100gぐらい摂取できますよ(笑)。

益子

トマトはどのように食べていますか。

福田知事

生で食べていますよ。大会公式SNSでは、県産農産物を使った料理のレシピを公開しています。「トマトとブロッコリーのザク切りモリモリサラダ」「長ねぎの豚肉巻き」「ニラしゃぶ」など、和洋中バラエティー豊かなレシピです。ぜひいろいろ試して、野菜をおいしく味わってください。

福田

お肉と一緒に合わせれば、たくさん食べられそうですね。

福田

続いて学校給食について伺います。地元の食材や「しもつかれ」のような郷土料理が提供されるのは、子どもたちにとっても喜ばしいことだと思いますが、いかがでしょうか。

福田知事

給食は食育を推進する上で重要な「生きた教材」です。日々の給食を通じて、伝統的な食文化や食事マナー、生産者への感謝、食の仕組みを学ぶ機会になります。

 

 子どもたちからは「自分の家で作った『しもつかれ』は食べられなかったけれど、給食で食べたらおいしかった」という声も聞きます。郷土料理を給食で食べることは、文化継承の面でも非常に大きな役割を果たしています。

福田

知事の思い出の献立を教えてください。

福田知事

私の頃はおかずだけの給食だったけれど、楽しみでした。一番好きなメニューはカレーですね。もうひとつは酢豚。学校給食で初めて食べました。世界が広がった感覚がありましたね。

益子

給食で初めて知る味はありますよね。

福田

6月に開催される「第21回食育推進全国大会inとちぎ」は、どのような大会にしたいですか。

福田知事

栃木の食の魅力を全国に発信したいと思っています。農業県である強みを生かし食と農のつながりを体感できるシンポジウムや玉ねぎの収穫体験、食が育む健康な心と身体を実感できる「食の環プロジェクト」、おやこ運動教室なども用意しています。

 

 子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら、食と農、自らの健康を考える機会にしてほしいですね。

益子

最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

福田知事

大会は、食と農のつながりや健康づくり、学校給食の重要性を知る良い機会になります。大会での学びをご家庭でも実践してほしいです。

 

 また、大会の効果を一過性にしないよう、初夏から秋まで県内各地で関連イベントも行います。県民の皆さんには、ぜひ積極的に参加していただきたいです。

インタビューを終え、福田知事(中央)と笑顔でがっしり握手を交わすU字工事
インタビューを終え、福田知事(中央)と笑顔でがっしり握手を交わすU字工事
編集後記

「第5期栃木県食育推進計画」は、県民の生活に密着した大切な計画だと分かりました。そして農産物が豊かな県であることをあらためて実感しました。おいしそうな料理が並んだSNSのレシピを参考に、栃木の農産物を上手にとり入れて健康に役立てたいと思います。(U字工事)