経団連加盟企業の会社説明会が3月に解禁され、県内でも2018年春に卒業する学生の就職活動が本格的に始まる。エントリーシートや履歴書に必要なのが証明写真だ。顔立ちで合否が決まるわけではないが、表情や写真の貼り方などから入社への意気込みや社会人としての適正を判断する企業もある。証明写真を好印象に見せるこつとは−。

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 宇都宮市陽東3丁目のサトーカメラ宇都宮本店。宇都宮大が近いこともあり、2、3月には、多くの学生が緊張した面持ちで証明写真の撮影に訪れる。

 「まずはリラックスしてもらい、いかにいい表情を引き出すかを心掛けています」と同店内のサトカメスタジオの福田紗代子(ふくださよこ)店長。

 就職志望先に合わせ、金融機関なら誠実さ、接客業なら明るさが伝わるよう、学生の身だしなみや表情、姿勢まで気を配る。「ポイントは目元、口元、襟元。この三つに気を付けるだけで、だいぶ印象は変わる」

 企業側は証明写真をどう見ているのか。同市下川俣町の広告業「ビジュアル」の深澤明子(ふかさわあきこ)専務は「気になる写真があるとすれば、表情や目の輝きがとてもいい方」と話す。

 企業側は写真から仕事ぶりや活力、明るさ、性格、頭の良さなどを読み取ろうとする。写真が曲がり、枠より小さく切ってあると、「普通のことができない」と判断し、不採用にすることもあるという。

 一方、肌色の調整や、くすみやニキビ跡を消す画像修正も一般的となったが、輪郭や目鼻立ちを変えるまでの“やりすぎ”は、違和感が出てしまうため禁物だ。

 県内大手企業の採用担当者は「実際に会うと、プラス、マイナス両面で写真と全然違うことが…。自分の魅力をきちんと表すことが大切ではないでしょうか」。

 好印象に見せるメークについて、カネボウ化粧品美容研究所の原島麻由美(はらしままゆみ)さんは「清潔感や若々しさを感じられるナチュラルメークを」とアドバイスする。

 顔の輪郭部分は中心より薄くなるようぼかすと、写真を撮った時に顔だけ浮いて見えるのを防げる。

 目元に欠かせないアイラインは、まぶたにひくより、まつげの根元の隙間を埋めるように意識して描くのが、瞳の印象を際立たせるポイント。また、まつげが上がると瞳に光が入り、表情まで明るくなる。マスカラは根元から持ち上げるように丁寧に付ける。

 眉は自然な太さに描き、輪郭や眉頭をしっかりとぼかすことが大切だそうだ。