「夢に向かって」 本田技術研究所社長 白石基厚氏

下野新聞社など主催の第四十五回しもつけ21フォーラムが七日、宇都宮市内のホテルで開かれ、本田技術研究所の白石基厚社長が「夢に向かって」と題し講演した。自動車メーカー間で加速する次世代の環境対応車について、「二酸化炭素(CO2)削減が企業の優勝劣敗に懸かってくる」とした上で、「ハードルは高いが使命として何とか(他社に)先駆けたい」と述べた。

地球温暖化の許容値として、気温上昇を二度までに抑えることが世界的な共通認識になっていると紹介。CO2排出低減のハードルを強い意志で乗り越えるとした。

その方策としてCO2排出が少なく、燃費効率を二割向上させたディーゼルエンジンを年内に発表するほか、電気自動車のコスト低減、ガソリンの代替燃料として注目されるバイオエタノールの原料の実証用製造設備の早期建設に取り組むと述べた。

また同社の飛躍の転機となったレース参戦などを紹介しながら、「事業の基軸には夢の実現があり、成長の原動力になっている」と強調。創業者である本田宗一郎氏の「世のためになる」などの夢が社内に受け継がれているとした。

「F1参戦の原点は技術者の育成にある。勝つためには次のレースまでの二週間に迅速な対応が迫られる。教育には素晴らしい場」とし、「今後も積極的に攻めたい」と意気込みを示した。