「カゴメ~強い食品企業への道」 カゴメ社長 喜岡浩二氏

下野新聞社など主催の第三十五回しもつけ21フォーラムが二十八日、宇都宮市内のホテルで開かれ、カゴメの喜岡浩二社長が「カゴメ~強い食品企業への道」と題して講演した。食品市場の背景や同社の現状と課題などを説明した上で、「お客さま、株主、従業員に愛される会社にならないと強い企業にはなれない」と訴えた。

喜岡社長は、今後の食品市場の環境認識で大きなこととして、(1)総人口の減少と少子高齢化(2)競争のボーダーレス化(3)みんなが食を楽しむという「食の皆楽(かいらく)化」−を挙げた。この三つの変化への対応力が重要な課題だとして、「もっと強い会社にしないと日本のマーケットで生き残っていけない。そのためにはマーケットとともに生きる強い食品企業にならなければという思いがある」と危機感をにじませた。

強い食品企業になる戦略の体系は(1)新しい需要創造力(2)持続的な利益獲得力(3)自主活力にあふれる社風−の三つに集約されるとした。この経営革新課題の下に経営を進めているとし、最重要の新需要創造・新商品開発力については指標を設定して取り組んでいると説明した。

また株主に向けた取り組みに関して、同社の個人株主比率は株式数で70%、株主数では99%であることを指摘し、「それ自体が企業の価値で、お客さま資本の企業になったと思っている」と話した。

その上で強い食品企業は、「三つの経営革新課題を考えると、重要なステークホルダー(利害関係者)といわれるお客さま、株主、従業員に支持される会社だ」と締めくくった。