「これからの社会資本整備」 国土交通省関東地方整備局長 中島威夫氏

下野新聞社など主催の「しもつけ21フォーラム」が二十九日、宇都宮市内のホテルで開かれ、国土交通省関東地方整備局長の中島威夫氏が「これからの社会資本整備」と題して講演した。

中島氏は、公共事業費を削減すべきだという考え方が広がっていることについて、「近視眼的な見方だ」と指摘。経済の発展が著しいインドや中国などのBRICs(ブリックス)諸国などで、将来を見すえたネットワークづくりが着々と進められていることを紹介した上で、「このままで国際競争に勝てるのか」と問題提起した。

さらに「新しい時代には、新しい制度(法律や習慣)と新しい装置(社会資本)が必要。財源があるからないから、というだけの議論はいかがなものか」と述べた。

また、日本の地形が細長く山脈が多いという特性や、地震が欧米に比べ頻発している現状を取り上げ、防災関係投資が不可欠であることを強調。コストに関しては「トンネルなどの構造物の比率が高くなるため、主要先進国に比べて割高にならざるを得ない」と述べ、理解を求めた。

このほか、北関東自動車道や湯西川ダム、日光の社寺と門前町地区のまちづくり事業などの現状についても説明し、県内でも社会資本整備が着々と進んでいることを報告した。