「持続可能な住まいづくり、まちづくりをめざして」 積水ハウス社長 和田勇氏

下野新聞社など主催の第四十四回しもつけ21フォーラムが十日、宇都宮市内のホテルで開かれ、積水ハウスの和田勇社長が「持続可能な住まいづくり、まちづくりをめざして」と題して講演した。同社の自然の地形、色彩を生かしたまちづくりや、安全・安心をキーワードにしたまちづくりなどの実践事例を踏まえ、「住宅は生活基盤の原点であり、今後の少子高齢化対策の軸にもなるものと思う」と述べた。

和田社長は、まずCS(顧客満足)重視の経営姿勢について説明。「クレーム産業」とも称される住宅業界にあって「お客さまのクレームは、必ず何かを教えてくれる宝の山。いかに早く反応できるかが重要になる」と指摘し、CSの重視がES(従業員満足)、SS(株主満足)にもつながり「三位一体のバランスの良い経営を発信できる」と話した。

同社は「持続可能性を意識した経営」を実現するため、経済価値だけでなく、社会価値、環境価値、住まい手価値の重視を掲げた「企業行動指針」を制定。実践事例として、植栽などで個性ある自然豊かな街並みを目指した宇都宮市豊郷台や、先進的なタウンセキュリティを導入した茨城県日立市の分譲地などを紹介した。

最後に和田社長は「少子高齢化社会では、子育てや介護にも対応できる三世代同居が望ましいのでは」と持論を述べた上で「住まいから社会を変える視点」の大切さを強調した。