「大塚製薬の海外事業展開」 大塚製薬社長 樋口達夫氏

下野新聞社など主催の第四十一回しもつけ21フォーラムが二十二日、宇都宮市内のホテルで開かれ、大塚製薬の樋口達夫社長が「大塚製薬の海外事業展開」と題し講演した。

樋口氏は冒頭、オロナイン軟こうなどを引き合いに「長く愛用してもらえる商品を作るのが私たちのポリシー」と強調した。カロリーメイトやポカリスエットの開発に携わった経験を交えて会社の歩みを振り返った上で、自社のビジネスのとらえ方について「他社と同じことをやっていれば会社はつぶれる。独自のものをやること」と強調した。そのために同社が重視している点について樋口氏は、「既存市場に参入するのではなく、すき間市場に取り組み、創造する」「将来発展する分野に投資し、その派生ビジネスの機会を広げる」ことなどを挙げた。

同社を中核とするグループの工場数は七十カ所、従業員数は二万七千人。このうち海外は三十五カ所、一万三千人と半数を占める。樋口氏は世界市場を目指す理由を「追求しないと事業の発展がない」と説明。同社が開発した統合失調症薬は世界四十五カ国以上で販売され、売上高は二千億円に達すると紹介した。

樋口氏は一九五〇年東京都生まれ。北海道大大学院修了後、大塚製薬に入社。米国のファーマバイト社社長、大塚製薬専務取締役などを経て、二〇〇〇年六月から現職。