「デジタルイメージングカンパニーへの発展」 セイコーエプソン代表取締役副社長 丹羽憲夫氏

下野新聞社など主催の第四十回しもつけ21フォーラムが十一日、宇都宮市内のホテルで開かれ、セイコーエプソン代表取締役副社長の丹羽憲夫氏が「デジタルイメージングカンパニーへの発展」と題して講演した。

同社は時計事業を出発点としているが、独自技術・技能、世界的な販売・生産網を駆使し、デジタルイメージングカンパニーになった。

丹羽氏は自社の企業文化を「創造と挑戦」と説明し、製品を一貫開発できる技術力があることを強調した。

企業経営に求められる事業の「選択と集中」を先駆けて実践したことにも触れ、「当社は一九九五年ごろに選択と集中が終わっていた」と述べた。自社固有の基幹技術がない製品は長続きしないとし、早い段階で海外でのパソコン事業を撤退したことを明かした。

また、海外展開については自身の米国駐在経験を踏まえ、「徹底した地域研究をして、現地の実情を的確に理解し、十分肌で感じることが重要」と訴えた。

自社の強みを明確にするため(1)常に先行する(2)技術の囲い込み(3)知財力の強化(4)強い営業−の四点に力を注いでいることも紹介した。

丹羽氏は六九年諏訪精工舎(現セイコーエプソン)入社。営業本部副本部長、取締役、常務取締役、専務取締役などを歴任し、二〇〇三年四月から現職。