
高校生向けの就職活動情報メディア「COURSE(コース)」の栃木県版を運営する両毛印刷(栃木市薗部町4丁目、松本篤哉(まつもととくや)社長)は、県内の高校と連携して、体験型の合同企業説明会「COURSE EXPO」を開催している。生徒に実際の仕事を体験してもらい、職業理解を深めるのが目的。今年は4カ所で計5校が参加する。
体験型合同企業説明会は、コースを運営する全国各地の企業がそれぞれ開催する。両毛印刷は就活支援事業として昨年9月に始めた。
5月10日には、作新学院高で説明会を開催した。同校の3年生約190人が参加。県内に事業所がある企業など40社がブースを出展した。
生徒たちは事前に関心のある5社を選んで、企業から説明を聞いた。段ボールの積み荷作業、バリスタの仕事など、さまざまな業務の体験も用意され、生徒は社員のアドバイスを受けて積極的に取り組んでいた。
引地大空翔(ひきちたくと)さん(17)は「実際に働いている人の話を聞き、仕事のイメージが具体的になった」と話した。
両毛印刷は6月にも佐野松桜高で開催するほか、来年1月以降、複数の高校で予定する。保護者向けの企業説明会も検討している。
同社は「企業のネームバリューや印象だけではなく、本質を理解する機会にしてほしい」としている。