福田富一(ふくだとみかず)知事は23日の定例記者会見で、県内の製造業に就職した大学生らの奨学金返還を支援する「とちぎ未来人材応援事業」の対象枠を、9月の募集から拡大することを発表した。貸与型の奨学金を利用しているほぼ全ての学生が応募できるようになる。本年度の募集は9月3日~11月30日(第2期)、来年1月7日~2月8日(第3期)に実施する。

 支援事業では県内製造業に就職する大学生、大学院生、短大生、高等専門学校生に、就職後1人当たり70万~150万円を助成する。

 これまでの対象は日本学生支援機構第一種(無利子)奨学金と県育英会奨学金の利用者に限られ、大学や学生から拡充の要望が寄せられていたという。

 より多くの県内製造業へのUIJターン就職につなげようと、同機構第二種(有利子)奨学金や、県内市町やその他民間団体などが設ける貸与型奨学金の利用者にも門戸を広げた。

 県は2019年度までの4年間で計200人(各年50人)の支援認定を目指している。しかし16、17年度に応募・認定した学生はそれぞれ20人、27人と定員に届かず、2年間で計47人。本年度も第1期募集の応募者が10人にとどまっている。

 記者会見で福田知事は「周知を徹底し、本県製造業への就職を一層促進していきたい」と述べた。

 事業を前に、県は15年度「とちぎ未来人材応援基金」を創設した。県の積み立てと県内企業・個人から寄付があり、総額は23日現在、計1億4941万5065円。同基金を使い19年度から最初の助成が始まる。