2021年度入学の大学生の分野別進路状況について、全国の工学分野の入学者に占める女性比率は15・2%だったことが7日、内閣府の分析調査で分かった。理学分野も30・2%にとどまった。本県は工学分野が14・7%、理学分野は32・9%。全国の地域によって開きが見られ、内閣府は「地域の特性に応じた施策で、女性の選択肢を増やせるよう後押ししたい」としている。

 日本の理工系分野の入学者に占める女性割合は、経済協力開発機構(OECD)加盟各国の平均を大きく下回り、人材育成が課題となっている。

 内閣府は、文部科学省が21年に実施した調査を再分析。他の理系分野は農学45・7%、医歯薬学58・1%で、理学、工学の低さが際立った。

 都道府県別にみると、工学分野入学者に占める女性比率が20%を超えたのは山形(20・2%)だけ。最も低かったのは福井(11・2%)。理学分野は岡山(39・6%)が最も高く、青森(15・8%)が最も低かった。

 本県は理学分野のほか、農学分野が47・9%で全国平均を上回る一方、工学、医歯薬学、その他保健の分野で全国平均を下回った。

 内閣府は男女高校生を対象としたウェブアンケートも公表。幼少期に保護者に科学館などに連れて行ってもらうことが「よくあった」「時々あった」と答えた女子の割合は、人口5万人未満の自治体では計36・0%。50万人以上では計53・4%に達し、幼少期の経験にも地域差が浮かんだ。

 同じ質問を男子で分析すると、5万人未満の自治体では46・1%で、女子より約10ポイント高い。ただ、人口5万人を境に地域差が出る傾向は共通していた。教科の好き嫌いや成績は、人口規模による違いはみられなかった。

 理工系分野に関連した経験がある高校生は、理工系を志望する傾向が強く、内閣府は「人口の少ない地域で興味を育てる機会を積極的につくる必要がある」としている。アンケートは昨年12月に実施し、4594人から回答を得た。