栃木労働局は30日、来春卒業する県内高校生の10月末時点の就職内定状況を発表した。内定率は83・7%で前年同期を15・4ポイント上回った。2020年は新型コロナウイルス禍で国が企業の採用選考の開始時期を例年の9月16日から1カ月遅らせたため、急落していた。20年11月末との比較では0・5ポイント減で大差なく、回復基調となっている。

 求人倍率は0・23ポイント増の2・12倍で、2年ぶりに2倍台を回復した。藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「コロナの影響は大きく出ていない。今後も順調に推移するのではないか」と説明した。

 求人数は5・0%増の6662人。産業別では運輸業、郵便業が23・2%増となったほか、生活関連サービス業、娯楽業も14・0%増加した。また、製造業は7・9%増、建設業も7・1%増となった。一方、医療、福祉は4・4%減となったほか、宿泊業、飲食サービス業も2・2%減少した。

 求職者は6・1%減の3146人となった。生徒数の減少とともに、進路を決める今年夏にコロナ感染者数が増加したことで、進学して就職時期を先延ばしする傾向が強く出たという。

 栃木労働局は、大学・短大新卒者の10月末時点の就職内定率も発表した。大学は3・9ポイント増の60・7%だった。短大は3・0ポイント減の39・6%となった。保育士や栄養士など国家資格取得に必要な実習時期が遅れたためで、今後内定率は上向くとみられる。