栃木労働局は1日、8月の県内有効求人倍率(季節調整値)が1・10倍だったと発表した。前月から0・01ポイント上昇した。1・1倍台となったのは1年4カ月ぶり。全国は前月比0・01ポイント減の1・14倍で、本県順位は一つ上がって35位だった。

 有効求職者数が前月比1・7%増となり4カ月ぶりに増加へ転じたが、有効求人数が2・7%増だったため、有効求人倍率が増加した。

 季節的要因を除いた原数値では、雇用の先行指標となる新規求人数は前年同月比21・1%増の1万2517人。コロナ禍で大幅に落ち込んだ前年からの反動増が続いている。

 産業別では製造業は45・7%増だった。自動車関連や医療用機器の分野など幅広い業種から求人が寄せられている。慢性的に人手不足が続く建設業が11・8%増となった。飲食業は6・6倍増だったが、コロナ禍で求人を控えていた特定の飲食店からの求人が復活したためで、全体的には求人の見合わせが続く。

 藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「感染者数の減少やワクチン接種で、求人数もコロナ禍前に近づきつつある。緊急事態宣言が解除され、求職者の動きも活発化が予想される」と話した。