新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の上場企業20社のうち6社が今春の入社式・入行式を実施しない方針であることが23日、下野新聞社の調べで分かった。実施する場合でも、マスクの着用やこまめな換気など感染防止対策を講じた上で臨む企業が多い。感染拡大は、新入社員・行員の新生活の始まりにも影を落としている。

 入社式・入行式を中止するのは、新入社員・行員が100人規模の企業が目立つ。中止はするが足利銀行と栃木銀行は4月1日、新入行員向けに頭取のビデオメッセージを店舗のディスプレーに配信する。

 約130人が入社予定の家電量販店のコジマ(宇都宮市)は都内での合同入社式と研修を見送る。代わりに、勤務地への配属初日に社長らのメッセージ動画を視聴してもらう。担当者は「全国の同期が集まる機会がなくなるのは残念だが、状況を考えるとやむを得ない。入社後の研修などでフォローしていきたい」と話した。

 142人を迎える予定のカワチ薬品(小山市)も感染リスクを踏まえて、中止を決断した。

 また、もともと入社式を実施していないが、2月下旬の辞令交付式を中止した企業もあった。

 一方で、東京鉄鋼(同)やマニー(宇都宮市)、TKC(同)など14社はマスクを着用するなどの対策を講じて実施する方針。32人が入社予定の元気寿司(同)は、親会社グループとの合同入社式を取りやめ、単独での開催を予定する。消毒を徹底し、恒例の新入社員と幹部との握手も自粛する方向で検討している。

 15人を迎える予定のフライングガーデン(小山市)は会社側の出席者を減らし、開催時間を例年より30分短縮する計画。担当者は「新入社員にとっては社会人としての門出となるので、感染防止策を徹底して臨みたい」と語った。