あしぎん総合研究所は21日までに、県内を中心に実施した2017年度の新入社員の意識調査結果をまとめた。男性の育児休暇取得を希望する人の割合は男性が80・0%、女性は76・2%に上り、ワーク・ライフ・バランスを重視する様子がうかがえた。ただ県の調査によると実際に育休を取得した県内事業所の男性は2・5%(15年実績)にとどまっており、同総研担当者は「実際に取得できるような制度が必要。男女共に働きやすい職場をつくらないと、人手不足の解消につながらない」と指摘する。

 調査は10年度に始め、今回初めて男性の育休取得について尋ねた。「ぜひ取りたい」が男性27・7%、「ぜひ取ってもらいたい」が女性25・9%、「できれば取りたい」は男性52・3%、「できれば取ってほしい」は女性50・3%で、いずれも男性の方が割合は高かった。

 「その他」と答えた人でも「給料が出るなら取りたい」「取得できる雰囲気があれば」などと環境次第で取得する人もおり、ニーズはさらに高いとみられる。

 一方、育休を「取らない」「取らないでほしい」と「あまり取りたくない」「あまり取ってほしくない」は、男性(計17・5%)よりも女性(計19・5%)が多く、男性の育休取得は男性の方が抵抗感が低いと言える結果となった。

 就職活動の際に会社を選ぶ基準(複数回答)で最も多かったのは、例年と同様に「自分が働きたい業界・業種」の56・7%。ただ前年度と比べると5・4ポイントの減少で過去最低だった。

 これに対し、過去最高となったのは「休日が多い」で、前年に続き18・6%。新たな選択肢「残業がない・少ない」も9・6%あり、条件重視がうかがえる。

 就職で不安に感じること(複数回答)は、「仕事についていけるかどうか」や「上司や同僚など職場の人間関係」が目立った。

 その上で「(将来)家庭と仕事の両立ができるか」は女性が15・6%だったのに加え、男性も同程度の13・1%を占め、同総研は「男性の両立への覚悟が感じられる」としている。

 調査は3~4月、同総研が県内と群馬、埼玉両県で実施した新入社員セミナーの受講生を対象に実施。計692人が回答した。