シャープの経営再建計画案に栃木工場(矢板市早川町)の閉鎖が盛り込まれたことをめぐり、矢板市の遠藤忠(えんどうただし)市長は17日、同市役所で緊急記者会見を開き、この日市を訪れた栃木工場責任者の小谷健一(こだにけんいち)執行役員デジタル情報家電事業本部長が「栃木工場の撤退閉鎖はない。矢板の工場は継続していく」と語ったことを明らかにした。

 一方、県も同日、県庁を訪れた小谷本部長から福田富一(ふくだとみかず)知事らが「テレビ事業から撤退し、栃木工場を閉鎖するという考えはない」との説明を受けたと発表した。

 遠藤市長によると、小谷本部長は「当面はテレビ事業の赤字を黒字にすることが最大の課題」などと説明。栃木工場の規模縮小などの可能性については「再建計画の中で検討されることで、現時点で回答できない」と答えたという。

 遠藤市長は「工場閉鎖はないとのことだが、これで安心できるかどうかは今後の状況を見ないと分からない」との考えを示した。

 また福田知事は「操業を継続するという会社の方針を確認したが、シャープは本県経済を担う主力企業であり、経営の健全化に取り組み、栃木工場の雇用確保に努め、地域経済の振興につなげてほしい」とのコメントを出した。

 一方、シャープは同日、5月14日に2015年3月期決算と新中期経営計画に関する説明会を開くと発表した。高橋興三(たかはしこうぞう)社長が自ら再建策などを説明する。