「修羅場での戦い−民間放送界」 テレビ東京会長 菅谷定彦氏

 下野新聞社主催の第78回「しもつけ21フォーラム」が25日、宇都宮市のホテル東日本宇都宮で開かれ、テレビ東京の菅谷定彦(すがやさだひこ)会長が「修羅場での戦い−民間放送界」と題して講演した。経営悪化が顕著な民放界で、「規模が小さくても、クオリティーの高い番組で最良・最強のキー局を目指す」と語った。

 地上波テレビ127社の約半数が赤字となっており、「今年も相変わらず悪い。今がどん底ではないか」と分析。経営悪化の要因として、1兆円を超すデジタル化投資、激減するコマーシャル(CM)、インターネットなどの影響による視聴率低下の3点を挙げた。

 さらに、番組内容の質の低下が一番の問題点と指摘。「虚偽報道やデータ捏造(ねつぞう)などだけでなく、全般に有害俗悪な番組が多い。役に立たず、心に残らない番組を作り続けることでテレビが衰退するのは見逃せない」と危ぶんだ。

 苦境での対策として、コスト削減、ナンバーワンメディアとしての責務などに言及し、「せっかくデジタルという新しい革袋ができるのだから、新鮮で良質で健全な番組を打ち込まなければ。新しい革袋に古い酒がたまっていたら、革袋は死んでしまう」と訴えた。