「とちぎの県民力アップのために」 栃木県知事 福田富一氏

福田富一知事は八日夜、宇都宮市内で開かれた「第七十回しもつけ21フォーラム」(下野新聞社主催)で講演し、深刻な県内の雇用危機に対応するため、早期に本年度補正予算を編成し、環境・農業・福祉の三分野での緊急雇用創出を検討していることを明らかにした。また景気対策には公共事業などの思い切った財政出動が必要との考えを強調した上で、歩道整備などの前倒し実施にも積極的な姿勢を示した。

福田知事は講演で「百年に一度という経済状況を立て直すには思い切った財政出動が必要だ」と強調。その上で「雇用不安は社会的不安を直接もたらす。三月が一つのヤマだ。(県の二〇〇九年度)当初予算では時機を逸する恐れがある。本年度補正予算も含めた対応を考えている」と述べ、二月県議会などでの提案を示唆した。

補正予算での雇用対策として、福田知事が挙げたのは(1)森林整備などの環境分野(2)耕作地放棄対策や食料自給率向上のための農業分野(3)労働力不足が指摘される介護分野−の三つ。県は既に失業者など計二百六十二人を臨時に直接雇用するなどの経済対策に着手している。

追加の公共事業としては、国の補正予算に対応した事業のほか、県民の安全・安心や将来への投資として歩道整備、耐震化、温暖化対策を挙げた。

一方で危機的な県財政の問題もあり「景気対策でやるのだから、回復したら公共事業は大幅削減する。県民に対する説明責任も十分果たしていく」と述べた。

このほか、福田知事は「とちぎの県民力アップのために」と題して講演。県民に親しまれる県庁づくり、栃木SCなどのプロスポーツ支援などを通じて、「有名有力県」への脱却を目指した取り組みを積極的に進める考えを明らかにした。