「酒類文化創造企業への挑戦」 サッポロビール社長 福永勝氏

 下野新聞社主催の第77回「しもつけ21フォーラム」が5日、宇都宮市内のホテルで開かれ、サッポロビール社長の福永勝(ふくながまさる)氏が「酒類文化創造企業への挑戦」と題して講演した。

 2007年秋から本格稼働した那須工場(那須町)について、同社全体の生産量のわずか1%しか作っていないと紹介。「小さな工場に大きな意味がある。少量でも魅力あるものを作ることが生きていく道の一つ」と話し、同社が目指している「酒類文化創造」につながる拠点であることを説明した。

 酒類文化創造を目指す背景として、競争が激化するビール業界の現況を挙げた。「ビールを飲む量が減る一方で、(大手)4社が激しくつば競り合いをしている。ほかの3社は大きく、グループ基盤も強固。今までと同じ考え、同じ方法では押しつぶされる」と指摘。大量生産大量販売の他社とは異なる視点で、生き残る道を模索する必要性を強調した。

 また、「病は気から」ということわざを引用しながら、不況との新たな向き合い方を提案。「あまりに悲観しなくていい。足元を見詰めて長所や得意技を探したり、本来やるべきことを今こそ取り組んでおけば、好況になったときに非常に大きな支えになる」とアドバイスした。