「亀の歩みは兎より速い~成功する経営のヒントと第二のライフワークについて~」 大塚商会相談役名誉会長 大塚実氏

下野新聞社など主催の第七十三回「しもつけ21フォーラム」が七日、宇都宮市内のホテルで開かれ、益子町出身で大塚商会相談役名誉会長の大塚実氏が「亀の歩みは兎より速い~成功する経営のヒントと第二のライフワークについて~」と題して講演した。大塚氏は「経済にも四季があり、逆風が吹くときもある。この不況が解決しても、また数年後に不況が来るだろう。好況時も冬に備えなければならない」と訴えた。

大塚氏は一九六一年、コピー機やファクスなどのOA機器を販売する大塚商会を設立。東証一部上場企業に育て上げ、二〇〇一年に社長職を退いた。

自らの戒めの言葉という「亀の歩みは兎より速い」について、大塚氏は「亀は目的に向かって、休まずに足元を固めながら歩く。雨の日も風の日も、景気のいいときも悪いときも一歩ずつ動く。一方、兎は必ず一時休止する。兎のような生き方が過信を招き、今の経済で深刻なブレーキとなった」と解説した。

勇退後は、日本橋川・神田川の水質浄化、熱海梅園の活性化などに力を注いでいるという。「美しい自然の保護と再生という大きな命題に第二の人生を懸けたい。私財を投じ、後生のために価値ある仕事をしたい」と語った。