「いつでも、どこでも、もっと身近にNHK」 日本放送協会会長 福地茂雄氏

下野新聞社主催の第七十一回「しもつけ21フォーラム」が二十日、宇都宮市内のホテルで開かれ、日本放送協会会長の福地茂雄氏が「いつでも、どこでも、もっと身近にNHK」と題して講演した。アサヒビール相談役からNHK会長に就任して一年。福地氏は「変える勇気と変えない勇気を併せ持つことが大切」などと語った。

福地氏の就任直前には、職員による株のインサイダー取引事件が発覚。「不祥事の中にあったが、多くの視聴者から番組の良さについての評価は頂いていた。良い番組を作れなくなるようなコストカットは行ってはいけないと思った」と当時を振り返った。

大河ドラマ「篤姫」や北京五輪中継などで、本年度上半期のゴールデンタイムの平均視聴率が首位になった。「アサヒビール時代はお客さま第一。NHKも同様に視聴者を第一に考えたら、結果が付いてきた」と話した。

若者のテレビ離れが進む中で、昨年十二月から始めた有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」を挙げながら「価値観の多様化に対応するため変わっていくことが必要。逆に変えてはいけないことは、公共放送の原点と不偏不党などの理念だ」と強調した。