「グローバルファーマイノベーターを目指して」 第一三共社長 庄田隆氏

下野新聞社主催の第六十八回「しもつけ21フォーラム」が六日、宇都宮市内のホテルで開かれ、製薬大手の第一三共社長、庄田隆(しょうだたかし)氏が「グローバルファーマイノベーターを目指して」と題して講演した。製薬業界では、海外で一足早く再編が進み、国内でも外資の進出が著しい中「勝ち残っていくには革新的な新薬の創出と、効率的な経営戦略が必要」と強調した。
同社は二〇〇五年、製薬国内三位だった「三共」と、五位の「第一製薬」が経営統合した。「日本から世界に攻めていくための統合で、一年半をかけて、人や製品、技術を新しい形に一本化した」という。
今年に入り、特許が切れた成分を使った後発(ジェネリック)医薬品の製造販売を手掛けるインドの大手製薬会社を買収。背景には後発医薬品の世界的な需要増があるが「新興国をはじめ、手付かずのアフリカなどにもネットワークを広げられると見込んだ」と説明した。
製薬会社が、国際競争に勝ち抜くには一千億円以上の研究開発費が必要とされる。「ハイリスクハイリターンだが、タイミングを絞り込んで新薬を開発していかなければならない。同時に、グローバル戦略を進め、各地に分散した拠点が効率的に連携する『トランスナショナル型』を目指していきたい」と語った。