「コカ・コーラにおけるブランド価値経営」 日本コカ・コーラ取締役会長 魚谷雅彦氏

下野新聞社主催の第六十七回「しもつけ21フォーラム」が二十二日、宇都宮市内のホテルで開かれ、日本コカ・コーラ取締役会長の魚谷雅彦(うおたにまさひこ)氏が「コカ・コーラにおけるブランド価値経営」と題して講演した。
魚谷氏は「ブランド価値は企業にとって重要な資産」と定義した上で、「ブランドづくりには経営者のリーダーシップやマーケティングに通じた人材育成が重要だ」などと訴えた。
ある調査会社が行ったブランド価値調査によると、コカ・コーラは現在、IBMやマイクロソフトを抑え、世界で最もブランド価値が高い企業だという。
魚谷氏によると、コカ・コーラは創業以来、味という「基本的価値」は変えていないが、広告などを通じて商品のイメージや消費者の共感といった「情緒的価値」を進化させてきた。「有形資産はあまりないが、ブランドという無形資産で企業が成り立っている」と解説した。
少子高齢化やグローバル化が進む中で日本企業が成長するためには、企業や商品のブランド化がますます重要になってくると指摘。
その上で「今の消費者は自分の生き方やライフスタイルを持っている。そうした消費者の視点に立って一貫性のある戦略的なマーケティング活動を行うことで、ブランド価値を高めることができる」と語った。