「JR東日本の現状と将来展望 分割民営化から二十年、今後のJR東日本の進む方向」 JR東日本社長 清野智氏

下野新聞社などが主催する第五十七回「しもつけ21フォーラム」が五日、宇都宮市内のホテルで開かれ、JR東日本の清野智社長が「JR東日本の現状と将来展望 分割民営化から二十年、今後のJR東日本の進む方向」と題して講演した。

清野氏は、まず分割民営化後の収入、長期債務残高の推移を示しながら二十年間の取り組みを振り返った。

「鉄道は成熟産業といわれるがやり方次第で伸びる」とし、人口減少が進む中、事業エリアに首都圏がある強みを生かした戦略を紹介。

その一つとして、新宿駅から東武鉄道と協力した日光への直通運転を挙げた。観光流動を生み出すための仕掛けで、利用状況について「ほぼ予定の実績が上がった」と説明。日光との距離が縮まった湘南エリアでのPRを強化していく考えを示した。

また、宇都宮線の東京駅乗り入れを可能にする、上野駅と東京駅を結ぶ東北縦貫線の整備状況についても触れた。

最後に、ネーミングの工夫や駅と一体になった街づくりなどブランディングで路線価値の向上を図る私鉄の例を挙げながら、少子化に伴って鉄道路線間の競争が激化することを指摘。乗降客の利便性向上を図る考えを強調した。