「コマツの経営構造改革~強みを磨き、弱みを改革~」 コマツ会長 坂根正弘氏

下野新聞社などが主催する第五十三回「しもつけ21フォーラム」が八日、宇都宮市内のホテルで開かれ、コマツの坂根正弘会長が「コマツの経営構造改革~強みを磨き、弱みを改革~」と題して講演した。坂根会長は営業赤字を黒字に転換させた経験を基に、製造業におけるグローバル化の在り方や生産技術者の地位向上の重要性を訴えた。

コマツは、建設・鉱山機械、産業用機械・車両メーカーで、真岡、小山に工場を持つ。

坂根氏は、自社の業績拡大はアジアを中心にした資源の消費量拡大と都市化によるインフラ整備の両面が追い風になった、と分析した。

日本企業の強みを生かした四つのテーマとして(1)トップの現場密着(2)トップダウンとミドルアップ・ダウンのバランス(3)部門間、協力企業などとの連携(4)ものづくりを支える生産技術者の地位向上を含めた育成の大切さ−を訴えた。

また、コマツの企業文化を明文化した「コマツウェイ」を紹介し、トップマネジメントとして、取締役会の活性化、ビジネス社会のルールの順守、リスク処理の迅速化などを挙げた。

講演後には、出席者からの地域活性化に関する質問に答えて「新規企業誘致に力を注ぐのではなく、すでに進出している企業が、どうすればより投資をするかという発想に立ってほしい」とした。