「ブリヂストンの技術革新と海外進出」 ブリヂストン社長 渡邉惠夫氏

下野新聞社など主催の第三十二回しもつけ21フォーラムが四日、宇都宮市内のホテルで開かれ、ブリヂストンの渡邉惠夫社長が「ブリヂストンの技術革新と海外進出」と題して講演した。同社のグローバル化の歴史を振り返り「他社に先駆けてタイヤ構造の技術革新に取り組んだことがグローバル化につながった」などと述べた。

渡邉社長は、同社創業者の石橋正二郎氏が自らの名字を英語でもじって付けたとされる社名について「舶来イメージで、海外でも通用する社名。創業当初から輸出や海外市場に対する強い意識を持っていたことが分かる」と強調。一九六〇年代から現在に至る同社のグローバル化の歩みを四つのステップに分け説明した。

特に重要なステップと位置づけられた八〇年代後半には、アジアのローカルメーカーにとどまるか、グローバルメーカーを目指すのか選択を迫られた末に、米・ファイアストン社の買収を決断。「あの時、あの決断をしていなければグローバル化した現在のブリヂストンはなかった」と振り返り「決断の背景には、他社に先駆けて的確な技術革新を成し遂げていたことが大きかった」と話した。

同社の海外拠点は現在二十四カ国、百四十一カ所に及ぶ。「技術革新とともに重要な要素は、当社のことをよく知ってもらい、いいイメージを持ってもらうこと。地域社会と共生し、国際社会でなくてはならない存在になるためにさらなる努力をしていきたい」と述べた。