「お客さまから必要とされる企業であり続けるために」 東陶機器社長 木瀬照雄氏

下野新聞社などが主催する第三十回しもつけ21フォーラムが十六日、宇都宮市内のホテルで開かれ、東陶機器(TOTO)の木瀬照雄社長が「お客さまから必要とされる企業であり続けるために」と題して講演した。

同社は一九一七年、国産便器の普及による生活文化の向上を目指して創業。「ウォシュレット」の商品名で知られる温水洗浄便座、「朝シャン」ブームを呼んだ洗面台「シャンプードレッサー」など、日本初の新商品を次々に世に送り出し、定着させている住宅設備機器のトップブランド。八〇年代からは海外での現地生産にも力を注ぎ現在は米、中、韓など十二カ国で「世界一快適なトイレ」(木瀬氏)を提供している。

八〇年に発売し、累積販売台数が二千五百万台を超えたウォシュレットについて、木瀬氏は「一回使ったら癖になる、不思議な魅力のある商品。『おしりだって洗ってほしい』のCMで、クレームを含めて非常に反響が出た。日本社会で隠しごととされた排せつ行為を、生活の中のごく当たり前のことと価値観を大きく変える力があった」と胸を張った。

その上で「お客さまの期待する満足レベル、生活レベルは時代とともに右肩上がりを続ける。お客さまの満足が何であるかを追求し、それを形にする活動を絶え間なく実現できる企業でないと、継続してお客さまから認められることは難しい」と述べ、そのための連続した活動が同社の企業価値を形成しているとの考えを示した