「日本の乳業事情とその課題−酪農振興県『栃木』の将来を見据えて」 明治乳業会長 中山悠氏

下野新聞社など主催の第三十一回しもつけ21フォーラムが七日、宇都宮市内のホテルで開かれ、明治乳業の中山悠代表取締役会長が「日本の乳業事情とその課題−酪農振興県『栃木』の将来を見据えて」と題して講演した。業界を取り巻く環境の変化を説明した上で「グローバル化の中、勝ち残れる体質強化が必要」などと述べた。

中山氏が同社社長を務めた一九九〇年代は、国の保護下にあった酪農乳業にとって歴史的転換期にあったという。中山氏は「輸入制限をなくしたガットウルグアイラウンド合意で、乳業が国際競争にさらされる時代となった。国際化に合わせ、方針転換を図らなければならなかった」と話した。

工場の再編成や市乳事業の大規模リストラに着手。「スクラップアンドビルドに積極的に取り組み、茨城県に建設した守谷工場では二十万トンの処理量を可能にするなど、最新工場の再編に経営資源を集中した」という。

商品開発の強化策ではヒット商品「おいしい牛乳」を取り上げ、「栄養面などが重視されていた牛乳に、おいしさを求めた。独自開発の製法で搾りたての味を実現し「売り上げを伸ばしている」と説明した。本県の酪農乳業については「栃木の牛はよく草を食べているため、乳質が良くておいしい。今後も乳業界でリーダー的立場となるだろう」と期待感を示した。