「海外事業戦略について−アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指して」 キリンビール副社長 浅野直道氏

下野新聞社などが主催する第二十八回しもつけ21フォーラムが十三日、宇都宮市内のホテルで開かれ、キリンビールの浅野直道副社長が「海外事業戦略について−アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指して」と題して講演した。この十年で中国のビール生産量が倍になったことなどを挙げ、「これだけ高成長の国はないので、無視するわけにはいかない。五年、十年先を見て今からやっていきたい」などと、アジア地域での戦略を語った。

同社は十年ほど前から、米国や欧州、アジア・オセアニア地区で積極的に直接投資を行い、海外に進出を始めた。浅野副社長はこうした経緯や、約一億五千万キロリットルに上る世界のビール市場について説明した。

ビール市場は欧州が三分の一のシェアを占め、中国と北米がそれぞれ六分の一。日本は六百五十万キロリットル、4%程度で、「中国は日本の四倍のマーケット。数量的に伸びているのはアジア地域で、ここに焦点を当ててやっていきたい」と話した。

ただ、問題点として「中国はビール会社が四百社あり過当競争でやっている。調査によると、中国四百社の営業利益は、日本の四社の営業利益千二百億円の三分の一という。一番の問題はもうからないことだ」と指摘した。しかし「何年後かには事業として成り立つ国になる。それからでは遅いので、今のうちからやっておきたいと考えている」と説明した。