「“よい会社”を目指して」 富士ゼロックス社長 有馬利男氏

下野新聞社など主催の第二十九回しもつけ21フォーラムが二十六日、宇都宮市内のホテルで開かれ、富士ゼロックスの有馬利男社長が「“よい会社”を目指して」と題し講演した。文書記録を保存することと、説明力の構築が社会的責任の向上に必要とした上で、「ドキュメント(文書)は人間の創造性が盛り込まれたもの。わが社は複写機を通して、この活用環境を提供している」と述べた。

有馬社長は同社の目指す経営ビジョンについて、「『強い』『やさしい』『おもしろい』の三要素のバランスが高い次元で取れた状態」と説明した上で、「面白さはすべての出発点。ここから創意工夫が生まれ、顧客に高い価値を提供できる」と強調した。

同社はすべての企業に求められる法令順守よりも一歩進んで、社会的責任の自主的基準を設けている。「コピー用紙を供給するため植林に取り組んでいる。今年二月に木材の初出荷を果たすなど、サイクルが動きだしている」と述べた。

また、社員自ら参加、運営する「端数倶楽部(くらぶ)」を紹介。この組織は、参加する社員の給与や賞与の端数を集めて社会貢献活動に充てる取り組み。この支援でカンボジアに小学校が建設された。

同社は社員八人で構成する社会貢献室を設置。有馬社長は「博士号取得を目指すアジアからの留学生やアジアについて研究する日本人を支援している」と述べた。