「キッコーマンの経営」 キッコーマン社長 牛久崇司氏

下野新聞社などが主催する第二十四回しもつけ21フォーラムが十八日、宇都宮市内のホテルで開かれ、しょうゆメーカー最大手キッコーマンの牛久崇司社長が「キッコーマンの経営」と題し講演した。成熟した国内市場での商品の高付加価値化戦略や、成長する海外市場への対応について語った。

国内全体のしょうゆ出荷量が年々減少し、二〇〇三年に百万キロリットルを割り込んだ背景について、牛久社長は食生活の洋風化を指摘した。さらに「女性の社会参加が進んできたことも大きな要因。一日にキッチンに立つ時間が年々短くなり、より利便性の高い調味料が求められている」と解説した。

今後の国内人口の減少については「胃袋の数が減り、高齢化で食べる量も減る。食品産業にとっては大きな問題」とし、「いかに持続可能な経営に取り組むかが重要で、ピンチをチャンスに変える取り組みが必要不可欠だ」と強調した。

国内市場での戦略として、牛久社長は(1)丸大豆しょうゆなど商品の高付加価値化(2)しょうゆをベースとしたつゆ・たれ商品、中食産業や食品加工業者向けの販売など成長市場への展開(3)紀文食品グループなどとの資本・業務提携(4)生産体制の再構築や適正在庫などコスト面の効率化−を挙げた。

また、海外市場で同社のしょうゆ類販売量が年平均9・7%伸びていることについて「しょうゆが日本食だけに使われるのであれば、ここまで伸びなかった。食文化は交流から融合の時代に突入し、現地に溶け込んできた」と説明した。