JA栃木中央会は12日までに、農業専門求人情報サイト「とちぎの農業で働こう!」の初年度実績をまとめた。サイトが開設された昨年7月から今年3月末までに、350人の求人に対し577人の応募があった。うち採用されたのは183人。農業者の高齢化が問題となる中、応募者の平均年代は40代となっており、人手不足緩和に向け、関係者の期待が高まっている。

農業専門求人情報サイト「とちぎの農業で働こう」

 サイトは中央会が開設した。初年度は県内全10JAのうち8JAが利用した。

 求人を出した農家は162戸。イチゴやトマトの収穫、選別など季節に応じて求人の内容は異なる。昨年7月にいち早くサイトの利用を始めたJAうつのみや管内が求人数130人、応募者数229人、採用者数78人と、いずれも最多だった。

 全体の応募者のうち、条件が合わないといった理由で不採用または辞退となった人は計351人だった。

 中央会はマッチング数を増やすため、市町の広報誌やホームページへの掲載を通して周知に力を入れる。サイト内では「勤務時間に融通が利く」など、未経験で農業を始めた人の声を紹介し、労働環境をアピールしている。

 また、本年度の状況を見ると、4月の応募者数は152人で月別で最高となった。5月も128人と高い水準で推移し、2カ月で新たに60人が採用された。応募者の中には新型コロナウイルスの影響でアルバイト先が休業になった学生なども含まれるとみられる。

 農業分野ではコロナ禍の影響で、外国人技能実習生が来日できずに人手不足が深刻化する懸念がある。中央会の担当者は「農業は慢性的に人手不足が続いているので、働き先の一つとして選択肢に入れてほしい」と話した。本年度は全10JAがサイトを活用する予定。