足利銀行(松下正直(まつしたまさなお)頭取)は、2003年の破綻以降11年間抑制してきた高卒の採用を本格的に再開し、4日、15年4月入行予定の高校生8人を内定したと発表した。持ち株会社の足利ホールディングスが昨年12月、東京証券取引所1部に上場したのを一つの契機に、地域貢献の一環として地元高卒の採用を再開した。

 上場後初となる採用計画に、高卒の採用再開を盛り込んだ。高校生の就職活動が解禁になった9月以降、筆記試験、面接を実施し、4日までに8人を内定した。

 8人は全て県内高校の生徒で、内訳は男子3人(技術系)、女子5人(事務系)。

 足銀によると過去には10人以上の高卒を採用した年もあったが、破綻後は大卒を含め採用全体を抑制。最も少ない年は入行者総数が20人ほどまでに減ったという。採用は大卒が中心で、高卒はゼロの年が多く、11年間で採用した高卒は10人をわずかに超える程度だった。

 高卒採用再開の理由について足銀は「地域金融機関として地域での雇用拡大の面でも貢献できるよう、内定人数を増員した」としている。

 16年以降については「今後も地域での雇用創造に努める」としており、今回の内定と同程度の地元の高卒採用を継続させたい考えだ。