「日本航空 破綻からの歩み~過去との決別、そして新たな企業文化の創造~」 日本航空取締役会長 大西賢氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の11月例会が15日、宇都宮市内で開かれ、日本航空取締役会長の大西賢(おおにしまさる)氏(61)が「日本航空 破綻からの歩み~過去との決別、そして新たな企業文化の創造~」と題して講演した。

 大西氏は2010年の会社更生法適用で経営再建を担う中、破綻の主要因について「公共交通機関としての安全運航を最大の使命とし、それと並んで利益を出すことを重要なことと考えなかった」と民間企業としての意識欠如を挙げた。

 組織も営業、運航、整備など機能ごとに動き、採算性への意識が希薄で、広い視野で変化に対応できなかったと指摘した。

 経営再建では、事業規模を約6割に縮小させるなど大胆な構造改革を行った。また地位が高まるほど意識改革の勉強会を強化し、部門別採算制度を導入するなど、新しい企業文化の構築に挑んでいる。

 「以前は月次の決算が出るのに2カ月かかった。スポーツの試合結果が2カ月後に分かるようなもの。喜びも悔しさもなくなり、次につながらない」と決算の早期化の取り組みも紹介。営業利益率15%台の高利益体質の継続を強調した。

 大西氏は大阪府出身。東大工学部卒。1978年入社。2010年に日航管財人代理兼社長に就き、12年に再上場を果たした。14年から現職。