「今、経営者が取り組むべきITとは」 共同通信デジタル専務 伊地知晋一氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)3月例会が8日、宇都宮市内で開かれ、共同通信デジタルの伊地知晋一(いぢちしんいち)専務が「今、経営者が取り組むべきITとは」と題して講演した。

 伊地知氏は、インターネットが日本で普及して約20年の間、4、5年おきにスマートフォンの登場など急激な成長と変化のない踊り場の時代を繰り返してきたと説明。次の転換期となる2017~18年ごろ、物や機器をインターネットでつなぐIoTや、身に着けて使うウエアラブル端末、バーチャルリアリティー(仮想現実)などに動きが出る可能性を指摘し「注意深く観察し、自らの事業に利用できるかを考えることが大切」と促した。

 またインターネットは送り手と受け手が直接つながることや、距離概念がない、誰でも世界に発信できる点などを特徴に挙げ「この原理原則に従い未来を予想し、問題を解決した人が成功を収めている」とした。

 経営者には、顧客や取引先への情報提供や収集をネットに置き換えられないかどうかや、仲介業者を通さずやりとりができないか、ネットで売れるものはないか、在宅で業務できないかなど、原理原則に当てはめた事業領域の確認を提唱。「致命傷にならない範囲での投資なら、まずはやってみる。そして撤退する勇気も必要」と述べた。

 伊地知氏は1968年、鹿児島県生まれ。ライブドア副社長などを歴任し、13年から現職。