「碧い眼に映った日光」 駒沢女子大教授 井戸桂子氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の9月例会が13日、日光市内で開かれ、駒沢女子大の井戸桂子(いどけいこ)教授が「碧い眼に映った日光」と題して講演した。

 井戸教授は明治時代以降、外国人の避暑地となった日光に魅せられた英国公使アーネスト・サトウ、フランス大使ポール・クローデルの足跡をたどった。

 サトウは明治時代中期、日本に公使として赴任し、中禅寺湖畔に個人の別荘を建設。山を愛し、植物への関心が高く「(公務での)屈折を紛らわせ、心の癒やしを求めていた。家族との交流の場でもある重要な意義があった」と説明した。

 一方、大正時代に赴任したクローデルは、友人宛の書簡に同湖畔での生活に心酔する記述があり「自然と人間が一体となる日本人の自然観への理解が深い」と指摘。詩人としても知られ、同湖を題材にした作品に込めた心境を解説した。

 最後に、2人の心象に触れ「宗教と自然を備えた『聖山』に重みを感じ、感動した。異国での幸せな出合いだった」とまとめた。

 井戸教授は東京都出身。米メリーランド大客員准教授などを経て現職。比較文化専攻。著書「碧い眼に映った日光 外国人の日光発見」(下野新聞社刊)が、全国新聞社出版協議会主催の第6回ふるさと自費出版大賞を受賞した。