「ローカル経済から日本は甦る」 経営共創基盤代表取締役最高経営責任者(CEO) 冨山和彦氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)10月例会が6日、宇都宮市内で開かれ、事業再生支援会社の経営共創基盤代表取締役最高経営責任者(CEO)冨山和彦(とやまかずひこ)氏が「ローカル経済から日本は甦(よみがえ)る」と題して講演した。

 冨山氏は「アベノミクスはグローバル展開する大企業には効果があるが、生産と消費をその場で同時に行うような地域経済に根差した産業では恩恵を受けにくい」などと、事例を挙げて解説した。

 地域経済成長に必要なのは「新陳と代謝をキーワードに生産性を上げる」ことと述べ「会社や産業の中で、何が成長して何が成長していないのか。きめ細かく分けて見える化する努力が求められる」と話した。

 また人口減少問題への対策として「(拡散居住していなかった)100年、200年前に戻り、コンパクトシティー化するしかない」と強調。宇都宮市が進める次世代型路面電車(LRT)については「LRT、バス、場合によってはタクシーなど、それぞれが持つ優位性があり、万能なものはない。上手にコーディネートして最適なシステムがつくれるかだ」と述べた。

 冨山氏は1960年、和歌山県生まれ。東京大卒。2003年、産業再生機構取締役専務兼業務執行最高責任者に就任。07年、関東自動車を傘下に持つ「みちのりホールディングス」の親会社である経営共創基盤CEOに就いた。