「住宅市場の動向とミサワホームの経営戦略」 ミサワホーム代表取締役社長執行役員 竹中宣雄氏

 第141回しもつけ21フォーラム2月例会(下野新聞社主催)が12日、宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、住宅メーカー大手のミサワホーム代表取締役社長執行役員竹中宣雄(たけなかのぶお)氏が「住宅市場の動向とミサワホームの経営戦略」と題して講演した。竹中氏は、JR宇都宮駅周辺でのコンパクトシティーの早期実現が東京からの人口流入につながると指摘した。

 竹中氏は、住宅産業においても人口減少や超高齢社会が課題と説明。対応策の一つに、ITを駆使して高齢者のケアや子育てを同じ地域で行う「スマートウェルネス型コミュニティー」の推進を挙げた。

 事例として、高齢化が進んだ団地で地域医療拠点や住宅、保育園整備などの再開発を行った千葉県柏市の豊四季台団地を紹介。「県内でも高齢化が進んだ県営住宅や市営住宅があるのではないか」と問題提起し「宇都宮市でも宇都宮駅周辺に高層マンションを造る計画があるようだが、(駅周辺に)高齢者の見守りなどができるコンパクトシティーを早くつくれば、地の利から東京から人を呼ぶチャンスもある」と述べた。一方、住宅市場は人口減少などに伴い縮小傾向にあるとしつつ、住宅投資が各産業に与える影響は年27兆円、住宅建設関連の従事者は207万人に上るとして「内需に与える影響は大きい」と強調した。

 竹中氏は1948年生まれ。和歌山県出身。法政大社会学部を卒業後、ミサワホームに入社し、2008年から現職。