「2020年を見据えたANAの事業戦略」 全日本空輸(ANA)社長 篠辺修氏

 しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の9月例会が4日、宇都宮市内で開かれ、全日本空輸(ANA)社長の篠辺修(しのべおさむ)氏が「2020年を見据えたANAの事業戦略」と題して講演した。

 篠辺氏は世界の航空業界について、欧米が3大グループに集約される一方、中国や中東の各社の成長が著しく、「特に中東の伸びが驚異」と述べた。

 東京五輪・パラリンピックが開かれる20年の訪日旅行者数を2500万人と見通し、「この増加は予想以上。そのように増えることを前提に(事業を)考えている」とした。

 また、米国と南米諸国を結ぶハブ空港がある米ヒューストンに路線を開設したことについて、アジアと南米を結ぶ国際線強化の一環であることを解説した。51都市を結ぶ国内線は「これだけのネットワークを持っているのは強み。最大限使うことが必要」と小型機導入など需給に的確に対応する考えを示した。

 各都道府県の名産品を使った機内食や機内販売などで日本の魅力を世界に発信するキャンペーン「テイスト・オブ・ジャパン」の取り組みも紹介。栃木県を16年度に取り上げる計画を明らかにし、「ぜひこの取り組みを通して栃木県の宣伝をさせていただき、地方活性化のお手伝いをしたい」と述べた。

 篠辺氏は1952年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全日本空輸に入社。常務取締役執行役員整備本部長などを経て2013年から現職。