「横浜名物『シウマイ』物語」 崎陽軒代表取締役社長 野並直文氏

 第139回しもつけ21フォーラム12月例会(下野新聞社主催)が3日、宇都宮市本町の宇都宮東武ホテルグランデで開かれ、崎陽軒(きようけん)代表取締役社長の野並直文(のなみなおぶみ)氏が「横浜名物『シウマイ』物語」と題して講演した。

 同社は1908年、横浜駅(現JR桜木町駅)構内の営業許可を受けて創業した。初代社長の故野並茂吉(のなみもきち)氏は鹿沼市出身。28年に「シウマイ」、54年に「シウマイ弁当」を発売し、横浜名物として定着している。

 野並氏はホタテの貝柱を使った「シウマイ」開発や販売手法の舞台裏を紹介。社史から得た教訓として差別化戦略やニッチ戦略などを披露し「横浜駅が始発駅だったらシウマイを苦労して生み出していない。東京駅に近すぎて駅弁を売るには都合が悪いハンディをバネにした」と説明した。

 新製品開発や名物料理の創造には独創性、地域性・文化性、普遍性が必要だと指摘。宇都宮のギョーザを例に挙げ、地域ブランドで最も大切なのは「地域の人たちが日常的に消費していること」と力説した。

 経営者は何を変え、何を変えないかを常に考え、それを見分けることが大切だとし「そのためにも、お客さまが何を望んでいるのかを感じ取る感性を持たないといけない」と訴えた。

 野並氏は49年生まれ。神奈川県出身。慶応大商学部卒業後、崎陽軒に入社し、専務取締役などを経て91年から社長。横浜商工会議所副会頭などの要職も務めている。