「クレハ−スペシャリティケミカル企業の生き方と取り組み」 クレハ代表取締役社長 小林豊氏

 第129回しもつけ21フォーラム2月例会(下野新聞社主催)が6日、宇都宮市上大曽町のホテル東日本宇都宮で開かれ、総合化学メーカーのクレハ代表取締役社長小林豊(こばやしゆたか)氏が「クレハ−スペシャリティケミカル企業の生き方と取り組み」をテーマに講演した。

 同社は家庭用ラップ「クレラップ」などの樹脂製品のほか、高機能材や医薬品、農薬などを幅広く開発。創業70年の歴史を振り返り「世界で1社しかないユニークな物を作り、人類の幸せに貢献できる物を地道に開発し、市場投入しようとしている」と、同社の考え方を説明した。

 独創的な新技術創出の背景として、自社開発のDNAと長期視点での事業育成を強調。「前向きな挑戦からは何かが残る。やらなければ何も残らない。20年、30年かかってでも他社がマネできない技術であればギブアップしない」と述べた。

 社長直轄プロジェクトで全社的なコスト削減を進め、「小林塾」を設立して次世代経営幹部の育成にも力を入れていることも紹介。自らを駅伝選手に例え「どうやって区間新を出すかを考えているが、次の区間が駄目では終わり。どうやってうまくつなぐかを考えている」と話した。

 小林氏は1951年生まれ。栃木高−慶応大商学部卒。74年に入社し、クレハ・ケミカルズ社長、クレハ副社長などを経て、2012年9月から現職。