「安全は企業の価値を高める」 東燃ゼネラル石油代表取締役社長 武藤潤氏

 第132回しもつけ21フォーラム5月例会(下野新聞社主催)が16日、宇都宮市上大曽町のホテル東日本宇都宮で開かれ、東燃ゼネラル石油代表取締役社長の武藤潤(むとうじゅん)氏(54)が「安全は企業の価値を高める」と題して講演した。

 同社はエッソ、モービル、ゼネラルのブランドで石油製品を販売。安全対策に力を入れており、リスク管理など11項目からなる社内マネジメントシステム「OIMS」を設けている。

 武藤氏は「事故が起きた場合、やりがちなのが人のせいにすることだが、人は勘違いをすれば、誤解もする。人だけ見ていても事故はなくならない」と指摘。設備、要領・手順、人の行動の三つの側面から管理する重要性を訴えた。

 「重大事故1件の背景に軽度の事故が10件。軽度の事故10件の背景に600件の(事故に至らない)ヒヤリハットなど」があると説明。「ヒヤリハットも重大事故も本質は一緒。事故という認識を持つことで事故の確率が下がる」とした。

 さらに同社が目標に掲げる「無事故・無災害・無公害」について「1年間達成したからといって、次の年もできるとは限らない。同じようにエネルギーを注入し続けなければならない。終わりのない旅のようなもの」とした。

 武藤氏は鹿沼市生まれ。宇都宮高から横浜国立大工学部に進み、1982年にゼネラル石油入社。東燃ゼネラル石油和歌山工場長、常務取締役などを経て、2012年6月から現職。